あなたと別れようと決めたときから、あなたに会いたいと思った
暗い闇に身を置き、何度涙を流したのか分からない
あなたはもう私のことなんて、思い出の一部になっているでしょう?
それでも私はあなたのこと、大好きだったよ
彼と彼女の思い 〜第5章〜
「ひかるさん!!!!朝ご飯出来ましたよ!!!!!」
こんなに叫んでいるのにひかるは起きない。
かごめは立ち上がると、えいっとひかるの上に飛び乗った。
「ぐえっ!!!!!!!!!」
「起きた?ひかるさーん、朝ですよ」
ひかるは少しせきをし、まだ眠いであろう目をこすった。
「・・・おはようございます。かごめさん」
「おそようvvv」
「・・・・・おそようってなんですか・・・?」
「ひかるさん何回起こしても、起きないんだもん♪」
「アハハ。。。それより、どいてくれませんか?」
ひかるはそういうと、かごめが座っている自分の腹の上を指差した。
「あっ!!!!!!!ごめんなさ〜い」
かごめはぴょんっと飛び降りた。
「それより、ご飯食べよv」
「そうですね」
2人きりではじまる朝ご飯・・・
もう寂しいとは思わなくなった・・・・・
みんな今なにしてる?
私がいなくても、なにも変わっていないよね?
もう・・・逢いたいなんて思わないから・・・・・
「・・・ごめさん!・・ごめさん!!!かごめさん!!!!!!!!」
「えっっっ!?ど・・・どうしたの?」
「ボーっとしてどうかしたんですか?」
かごめはフッと笑うとなんでもないよと言い、食べかけのご飯に又箸をつける。
その様子を、ひかるは悲しそうに見ていたのを、かごめは知らない。
かごめ!!!!!!!!
どうして俺の元から離れたんだ!!
そんなに・・・そんなに俺のことが嫌いなのか?
例えお前が俺のことを嫌いになろうとも、俺はお前のことが・・・・・
犬夜叉はより一層足を強く蹴った。
誰よりも愛している女性の下へ行くために・・・。
「これからどうしましょううか」
朝ご飯を食べ終えたひかるが、お茶をすすりながらかごめに問う。
かごめは、少し首を傾げ考え込む。
「んん〜〜〜〜。何処でもいいよ。」
「それでは、私の畑に行きましょうか?」
それを聞いたかごめは、パァ〜っと顔が明るくなった。
「行こ行こ!!!!!」
かごめはひかるの腕を掴み、早く早くとせかす。
ひかるはやれやれと立ち上がると、畑道具を持ってかごめと共に外へ出掛けた。
「あっっっ!!!!!!!!!」
ひかるがいきなり大声を上げたので、少し後ろの方を歩いていたかごめは目を大きくして驚いている。
「ど・・・どうしたの・・・・・?」
おそるおそるかごめがひかるに問いかける。
するとひかるは、申し訳なさそうに言った。
「少し家に戻ってもよろしいでしょうか・・・・・?」
「どうして??」
「畑に野菜の種を植えようと思っていたのに、肝心の種を忘れて・・・」
「野菜を植えるの!!!???」
あまりのかごめの目の輝きように、ひかるは不思議に思う。
「もしかして・・・野菜を植えた事がないんですか?」
「出来たのを抜いた事はあるんだけど、まだ種から育てた事はないの」
「それではなおさら持ってこないといけませんね。少しここにいてください。
すぐに戻ってきますから」
「うんっっっ!!!!!!!!」
そう言うと
かごめは走っていくひかるを見送ると、周りを見渡した。
ひかるさんっていい人だなぁ・・・・
犬夜叉とは大違い・・・・
だめだよ。いい加減犬夜叉の事忘れなきゃ。
私にはひかるさんがいるんだし
かごめはその場に座り込み、寝転んだ。
目に見えるのは、青い青い空。
ああ〜・・・気持ちいい・・・・
なんだか眠く・・なってきた・・・・
かごめが深い眠りにつこうとしていた時、隣の茂みから音がした。
「一体誰!!??」
かごめが叫ぶと、聞きなれた男の声がした。
「・・・かごめ・・・・なのか・・・・?」
えっ!!!!!!!!
茂みから現れたのは、会いたくて仕方がなかった愛しい男だった。
〜しぴの戯れ言〜
かごやんとうとう犬夜叉に会っちゃったv
この先、どうなるんでしょうか〜?
次はいよいよ最終話!!!!
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。