四魂の玉が集まっちゃった・・・
このまま、何も考えずに貴方の傍にいたい・・・・・
けど、私はここにいてはいけないの・・
遠のく恋人 〜第1章〜
「弥勒様vvvvvvv」
奈落を倒し、四魂の玉も揃った今、犬夜叉一行はやる事がないので、楓の村で楓のお手伝いをしている。
そのお手伝いも午前中に終わってしまい、今はみんなで団欒中。
そんな中、かごめは筆と紙を持って弥勒の隣にちょこんと座っていた。
その事に腹を立てている人が1名。
「なんですか?かごめ様」
かごめの呼びかけに振り向く弥勒。
「あのね、文字を教えて欲しいの。」
「文字ですか・・・」
「なぜ文字なんかを?」
「こっちの文字を知っておいたら、色々と役に立つでしょ?
それに、前々から少し興味があったの。
ね?お願い☆」
かごめは両手を顔の前で合わせて上目使いでお願いのポーズをとる。
幸いなのか、今珊瑚はいない。
七宝と共に少し遠出をしていたのだ。
弥勒はチラッと犬夜叉のほうを見た。
犬夜叉の頭には明らかに怒りマークがついている。
が、顔は見えない。
弥勒は少し考えた結果、文字を教える事にした。
「いいですよ。」
「ほんとに!?ありがとう!!!!」
「では、墨をするので少し水を汲んできてください。」
「はーい。」
かごめはコップを持って外に出た。
それを確認した弥勒は犬夜叉に話しかける。
「犬夜叉?追わなくてよろしいのですか?」
機嫌が悪いのか、犬夜叉は何も答えない。
弥勒はため息をつく。
「いくら川が近いとはいえ、途中で妖怪にでも会ったらどうするんですか?
かごめ様は普通の人間です。
しかも、今は弓も持っていないんですよ。」
弥勒がこれだけ言ってやっと行動を起こした。
まったく・・・世話の焼ける・・・・・・
犬夜叉が出て行ったのを見送ってから、少しふふっと笑う弥勒であった。
「これぐらいでいいのかな・・・?」
持ってきたコップに水を入れる。
習字なんて何年振りかしら。
うまく書けたらいいなぁ〜
「おいっ」
後ろで声がする。
かごめはさっと振り返ると、そこにいたのは犬夜叉。
「どうしたの?」
かごめの問いかけにも何も答えずに近づいてくる犬夜叉。
「????
どうしたの?」
犬夜叉は立ち止まる。
「・・・どうして弥勒なんかに教わるんだよ。」
小さく、低く声を放つ。
「どうしてって・・・なんで??」
「文字ぐらい俺が教えてやる・・・」
プッと笑い出すかごめ。
それを見た犬夜叉は何が起こったか分からない顔をする。
「な・・・なんで笑ってんだよ!!!」
「ごめんごめん。」
やっと笑い終わったのか、犬夜叉の前まで歩み寄る。
「だって、弥勒様のほうが字書くの上手そうじゃない。」
「・・・おまえ・・・・・俺をバカにしてるだろ。」
「してないよ。ただ・・・・」
下をうつむくかごめ。
犬夜叉は隙を衝いてかごめからコップを取る。
そして、かごめの肩の上に自分の腕を置く。
「ただ・・・・なんなんだよ?」
「2人っきりの時とかは・・・犬夜叉に甘えたいの・・・・・///////」
小さく言った声は、犬夜叉の耳に届き、犬夜叉の顔は真っ赤になる。
もちろんかごめの顔も真っ赤。
そして沈黙。
しかしその沈黙を破ったのは犬夜叉。
「おいっあれなんだ!?」
かごめは上を向く。
その瞬間、息が出来なくなる。
そして目の前には、犬夜叉の顔。
口には違う感触が。
「いきなりは止めてって言ったのに///////」
「したかったんだから、しゃ〜ねぇだろ。」
先ほどより顔が赤くなったかごめ。
犬夜叉はご満足の顔。
肩においていた腕を下に降ろし、かごめの手を握る。
「もうそろそろ弥勒んとこに戻るぞ。」
そう言って手を引く。
手を引かれながら、前に進む。
「珊瑚ちゃん帰ってきてるのかな?」
「帰ってきてるだろ。」
そんな会話をしながら手を引かれていた。
どうして犬夜叉と同じ世界で出会わなかったんだろ・・・
そんな事を考えているのは少女、ただ一人だった。
〜しぴの戯れ言〜
最終回的な感じですね。
ってか、管理人が考える犬夜叉最終回〜
もちろん最後はラブラブでvvvv
ラブラブにしたいなぁ〜・・・
もしかしたらラブラブに出来ないかも知れんけど・・・・・